水族館について

水族館大国だけど、世界に置いて行かれている日本
世界の水族館のうち、1/5は日本にあるので、日本は水族館大国とされています。
その展示の多くは、ポップな海・水中ですよね?

ただ、こういった展示は世界でも多く行われています。 しかも、このようなイメージでつくられた世界の水族館は、日本国内の水族館を遥かにしのぐ規模を誇っています。
順位 | 水族館名 | 国名 | およその総水量 (トン) |
開業年 |
---|---|---|---|---|
1位 | 珠海長隆スペースシップ | ![]() |
7.5万 | 2023年 |
2位 | シーワールド・アブダビ | ![]() |
5.8万 | 2023年 |
3位 | 珠海長隆海洋王国 | ![]() |
4.9万 | 2014年 |
4位 | オーシャナリウム | ![]() |
4.5万 | 2025年 |
5位 | ジョージア水族館 | ![]() |
4.2万 | 2005年 |
6位 | オセアノグラフィック | ![]() |
4.16万 | 2003年 |
7位 | モスクワ水族館 | ![]() |
2.5万 | 2015年 |
8位 | 名古屋港水族館 | ![]() |
2.46万 | 1992年 |
9位 | シー・ウィズ・ニモ&フレンズ (ディズニーワールド内の施設) |
![]() |
2.16万 | 2007年 |
10位 | アクアプラネット済州 | ![]() |
2.0万 | 2012年 |
~ | ー | |||
13位 | 八景島シーパラダイス | ![]() |
1.65万 | 1993年 |
14位 | 神戸須磨シーワールド | ![]() |
1.3万 | 2024年 |
15位 | 鴨川シーワールド | ![]() |
1.2万 | 1970年 |
16位 | 海遊館 | ![]() |
1.1万 | 1990年 |
19位 | 美ら海水族館 | ![]() |
1.04万 | 2002年 |
2025年8月時点のものであり、公表しているデータが一律でない施設も多いため、正確なデータではありません。あくまで目安としてご理解ください。
世界の大きな水族館トップ5の館内の様子は以下の動画で見れますので、その規模感をざっと見て感じてみてください。
1位:珠海長隆スペースシップ/中国
2位:シーワールド・アブダビ/UAE
3位:珠海長陵海洋王国/中国
4位:オーシャナリウム/シンガポール
5位:ジョージア水族館/アメリカ
そうです!
「勝てるか!」
という訳なので、日本国内の水族館は世界で行われているポップなイメージの展示で世界規模を目指すのではなく、 日本独自の展示・日本でしか行えない展示で個性を追求しなければいけない時代を迎えています。 そうしなければ、存在意義が薄れるからです。
日本でしか行えない展示
では、日本でしか行えない展示とは何かといえば、ずばり、これです!

千円紙幣にも使われている葛飾北斎の絵『神奈川沖浪裏』、実は世界で2番目に有名な絵画とも言われています。 この絵のような、ポップなイメージではなく、和のイメージの海となれば、世界でも日本でしか行えません!
要は、水族館に歴史・文化的な要素を組み込むという事です!
これはデザイン上の差別化もそうですが、人と自然の関わりも伝えられるようにもなります。 既存の水族館では、どうしても発信する情報は生物学や地学といった専門的な情報に偏ってしまいがちでしたが、 人と自然の関わりも伝えられれば、「人と自然は同じ空間で一緒に生きている」という、 より身近な印象を与えることも出来るようになります!この考えの方が日本人的ですし、 環境問題への理解としても理想的なのではないでしょうか。

そう、このような日本でしか行いような展示、メリットがたくさん存在するんです!
関西と言う日本らしい地域で
さて、ここまで日本国内の水族館の今後について述べてきましたが、 このような水族館を今すぐにでも整備すべき地域があります。関西です!
関西は歴史資源も豊富で、最も日本らしい地域であることに疑いようはありません。 ただ、その関西には人と自然が関わってきたという歴史を知れる空間は限りなくゼロです。 既に存在している水族館の多くは、ポップなイメージの施設になっていて、 関西らしさがある意味で詰まっていません。 これは、関西という地域のポテンシャルを考えれば、かなり勿体ないことです!

ただ、「日本」の水族館を整備するとなれば、 既に水族館が存在している地域は除外されます。 そうなると、これから「日本」の水族館が整備できそうな地域は、和歌山市エリアくらいになります!
和歌山が関西を代表できる!
関西と言う日本らしい地域で、唯一整備される「日本」の水族館となると、 その水族館は関西を代表して、人と自然の関わりを展示する必要があります!
展示内容は、関西に立地しているという利点を最大限発揮するため、 「関西の水景」とするのはどうでしょうか。 関西の人々が暮らす家々のそばを流れる川にはどんな生物がいるのか、 関西の人々が食してきた生き物はどんな海を泳いでいるのか、 といった人々との繋がりを、 関西の海・川・湖・干潟などの展示で発信する展示空間です。 もちろん、文章だらけにならないように、視覚から訴えることも必要不可欠です。そう、「日本」の水族館です! そして、このような展示ならば、先ほど示した今後の水族館の目指すべき姿にも近づきます

このような空間を整備できれば、関西に「日本らしい海」というイメージを追加することが出来るので、 関西全体に良い影響を与えられるかもしれません。 それを実践できるチャンスが、和歌山市にはあるんです! このチャンスをつかむことが出来れば、和歌山は関西の海の代表として扱われるようになります! さんざん馬鹿にされ、影が薄いと言われてきた和歌山への扱いや印象も大きく変わるでしょう!

IR計画というビッグプロジェクトが頓挫した和歌山のイメージや経済を大きく変えるためにも、 この水族館は大いに利用する価値があります!
こんな水族館、整備してみませんか?
さて、次のページでは、この水族館に関する情報をまとめたコンテンツを紹介していきます。